
「気づいたらお菓子をつまんでしまう」「お腹は空いていないのに手が伸びる」
そんな”間食グセ”に悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
当ジムにも、「間食がやめられないから痩せられないんです…」と相談に来られる方が多くいらっしゃいます。肥満に悩む成人女性の約70%が「間食をコントロールできない」と感じているというデータもあるほどです。
ですが実は、間食を完全にやめなくても、自然と痩せていく方法があるんです。
むしろ、無理に我慢しようとする人ほど失敗しやすく、「食べながら痩せた」人の方が長期的に成功しているのです。
今日はその秘密を、最新の研究と私の指導経験をもとに詳しく解説していきます。
なぜ「間食をやめよう」としても続かないのか?
意志の力に頼る危険性

多くの方は「意志の力」だけで間食をやめようとします。
「今日こそ食べないぞ!」と決意しても、夕方になると手が伸びてしまう…。
これはあなたの性格が弱いからではありません。
実際、食欲は脳内ホルモン(セロトニンやグレリン、レプチンなど)に強く支配されており、意思の力だけではコントロールできない仕組みになっています。
科学的根拠:
- アメリカの神経科学研究によると、食欲は脳の視床下部で制御されており、理性を司る前頭前野よりも強い影響力を持つ
- グレリン(空腹ホルモン)の分泌は、意識的にコントロールすることが困難
- ストレスが高まると、コルチゾールの分泌により甘いものへの欲求が3倍に増加する
心理学の研究でも、強い我慢を続けるほど反動でドカ食いが起きやすいことが示されています。これが摂食障害の原因にもなりうる危険な状態です。
つまり「食べないように頑張る」こと自体が、リバウンドのリスクを高め、より深刻な食欲の暴走を引き起こしてしまうのです。
意志の力が続かない生理学的理由
さらに詳しく説明すると、私たちの脳は「エネルギー不足」を感知すると、生存本能として食欲を増強させます。これは数万年前から変わらない人間の基本的な仕組みです。
現代の「ダイエット」という概念は、この生存本能に真っ向から逆らう行為。だからこそ、意志だけでは継続が困難というわけです。
食べ物だけで解決しようとする落とし穴
もう一つのよくある失敗は「食べ物だけでコントロールしようとすること」です。
よくある間違ったアプローチ
- 間食をゼロにする
- 低カロリー食品でごまかす
- 「食べてはいけない食品リスト」を作る
これらは一時的な効果はあっても、根本的な解決にはつながりません。
なぜなら「間食したい」という欲求そのものは残り続けるからです。
食べ物だけのアプローチが失敗する理由
1. 心理的反動の発生
禁止すればするほど、その食べ物への執着が強くなる「心理的リアクタンス」が起こります。これは心理学で証明されている現象で、「食べてはいけない」と思うほど、その食べ物が魅力的に感じられてしまうのです。
2. 栄養バランスの崩れ
単純に食べ物を制限するだけでは、必要な栄養素が不足し、かえって食欲が増してしまいます。特にタンパク質不足は、甘いものへの欲求を強める大きな要因です。
3. ライフスタイルとの不整合
食べ物だけを変えても、ストレス管理や運動習慣、睡眠の質などの根本的な問題が解決されないため、長続きしません。
痩せていく人と痩せられない人の差は、”我慢する”のではなく”自然と欲求が落ち着いていく仕組み”をつくれるかどうかにあります。
痩せていった人が実践した3つのポイント
① PFCバランスと総カロリーを決める

まず取り入れてほしいのが、基準となるPFCバランス(タンパク質・脂質・炭水化物の割合)と総カロリーを決めることです。
具体的な設定方法:
基礎代謝の計算
- 女性:665 + (9.6 × 体重kg) + (1.7 × 身長cm) – (7.0 × 年齢)
- 男性:666 + (13.7 × 体重kg) + (5.0 × 身長cm) – (6.8 × 年齢)
活動代謝を含めた総消費カロリー
- 基礎代謝 × 1.2〜1.9(活動レベルによって調整)
ダイエット用の摂取カロリー
- 総消費カロリー – 200〜500kcal(無理のない範囲で設定)
理想的なPFCバランス
- P(タンパク質):総カロリーの25〜30%
- F(脂質):総カロリーの20〜25%
- C(炭水化物):総カロリーの45〜55%
これができると、
「今日はこのくらいのカロリーなら間食OK」
「お菓子を食べた分、夜ご飯を少し調整しよう」
という余裕あるコントロールが可能になります。
実際の活用例:
1日1,800kcalの設定の場合
- 朝食:450kcal
- 昼食:600kcal
- 夕食:550kcal
- 間食:200kcal
この枠内であれば、チョコレート一かけら(約50kcal)やせんべい(約150kcal)等を食べても全く問題ありません。
基準がないと「食べてはいけない」と無理に思い込み、結局どこかで爆発してしまいます。逆に基準を持っている人は「間食を楽しみながら痩せる」ことができるのです。
② 筋トレを始める

次に大きな効果を生むのが筋トレです。筋トレには「筋肉を増やす」だけでなく、食欲を抑えるホルモン分泌を助ける効果があります。
筋トレによる食欲抑制のメカニズム:
1. ホルモンバランスの改善
- 運動後、食欲抑制ホルモンの分泌が増加
- 食欲増進ホルモン「グレリン」の分泌が抑制される
- セロトニンの分泌促進により、精神的な安定と食欲の正常化
2. インスリン感受性の向上
筋トレにより筋肉のインスリン感受性が向上し、血糖値の安定化につながります。血糖値が安定すると、急激な空腹感や甘いものへの欲求が減少します。
3. 基礎代謝の向上
筋肉量が増えることで基礎代謝が上がり、同じ食事量でも太りにくい体質になります。
さらに、実際にトレーニングを続けている人は口をそろえて言います。
「せっかく運動したのに無駄に食べるのはもったいない」
この心理的変化の詳細:
- 運動により「健康的な自分」というアイデンティティが強化される
- 努力への投資意識が生まれ、それを無駄にしたくない気持ちが働く
- 運動後の達成感により、食べ物以外での満足感を得られるようになる
この意識の変化こそが、自然に間食を減らす最大のポイントです。つまり筋トレは身体だけでなく、食欲コントロールの”味方”になるのです。
おすすめの筋トレメニュー(初心者向け):
- 週2〜3回、1回30〜45分
- スクワット、プッシュアップ、プランクなどの基本種目
- 負荷は「少しきつい」と感じる程度から開始
👉 関連記事:
女性のダイエットこそ筋トレが不可欠!3つの理由とコツを紹介
③ タンパク質を意識的に摂る

最後に、痩せていった人が必ず実践しているのがタンパク質をしっかり摂ることです。
タンパク質による食欲抑制の科学的根拠:
1. 満腹感の持続
タンパク質は消化吸収に時間がかかるため、胃に長時間留まり、腹持ちが良くなります。研究によると、タンパク質の満腹感持続時間は炭水化物の約2倍とされています。
2. 血糖値の安定化
タンパク質を摂取すると、血糖値の急上昇を防ぎ、インスリンの分泌も穏やかになります。その結果、甘いものへの欲求が自然と落ち着いていくのです。
3. 食事誘発性熱産生(DIT)の向上
タンパク質は消化・吸収・代謝の過程で多くのエネルギーを消費します。摂取カロリーの約30%がこの過程で消費されるため、実質的なカロリー摂取量を減らす効果があります。
4. 筋肉合成の促進
タンパク質を摂ると筋肉合成が促進され、基礎代謝アップにもつながります。筋肉量が1kg増えると、基礎代謝は約13kcal/日向上します。
具体的なタンパク質摂取戦略:
1日の必要量
- 一般的な成人:体重1kgあたり0.8〜1.0g
- ダイエット中:体重1kgあたり1.2〜1.6g
- 筋トレを行っている場合:体重1kgあたり1.6〜2.0g
効果的な摂取タイミング
- 朝食時:1日の代謝を上げるため
- 運動後30分以内:筋肉合成のゴールデンタイム
- 間食時:血糖値の安定化のため
おすすめのタンパク質源
- 動物性:鶏胸肉、魚類、卵、乳製品
- 植物性:大豆製品、ナッツ類、豆類
- 補助食品:プロテインパウダー、プロテインバー
「間食=甘いもの」というイメージから、「間食=ゆで卵・ヨーグルト・プロテイン」と質を変えていくことで、食べながら痩せる習慣が完成していきます。
タンパク質系間食の具体例:
- ゆで卵1個(約80kcal、タンパク質6g)
- ギリシャヨーグルト100g(約100kcal、タンパク質10g)
- プロテイン(約120kcal、タンパク質20g)
👉 関連記事:
ダイエット成功にはタンパク質が不可欠!理由や注意点について解説
実際のお客様の変化
私のジムに通われている40代女性のAさんも、最初は「チョコレートがやめられない」と悩んでいました。
Aさんの初期状況:
- 身長158cm、体重65kg
- 毎日午後3時頃と夜9時頃にチョコレートを食べる習慣
- 過去に何度もダイエットに挫折
- ストレスが高く、甘いものが唯一の楽しみ
実践した具体的な方法:
1ヶ月目:基準づくり
- 1日の摂取カロリーを1,650kcalに設定
- PFCバランスを P:30% F:25% C:45% に調整
- 間食枠として200kcalを確保
- この枠内であれば好きなものを食べてOKというルール
2ヶ月目:筋トレ導入
- 週2回、1回45分のパーソナルトレーニングでの筋トレを開始
- スクワット、デッドリフト、ベンチプレスなどの基本種目
- 運動後の達成感により「せっかく頑張ったのに」という意識が芽生える
3ヶ月目:タンパク質シフト
- 間食の半分をタンパク質系に変更
- チョコレート+ヨーグルト、または プロテイン+少量のナッツ
- 完全に禁止するのではなく、徐々にシフト
結果:
- 3ヶ月で体重59kg(-6kg)達成
- 体脂肪率が32%から25%に減少
- 筋肉量は維持(むしろ微増)
- 「お菓子を完全にやめなくても良い」という安心感からストレス軽減
- リバウンドなく、その後も体重をキープ
Aさんのコメント:
「最初は『本当に食べながら痩せられるの?』と半信半疑でした。でも、基準があることで罪悪感なく間食を楽しめるようになり、筋トレで体が変わっていく実感があると、自然と食べ過ぎることがなくなりました。何より、我慢している感覚がないのが一番良かったです。」
まとめ
「間食がやめられない=痩せられない」ではありません。
痩せていった人がやったのは、
1. 意志の力に頼らず、仕組みをつくる
- PFCバランスと総カロリーの設定
- 間食も含めた全体的な食事管理
- 科学的根拠に基づいたアプローチ
2. 食べ物だけで解決しようとせず、筋トレや習慣と組み合わせる
- 運動による食欲抑制効果の活用
- 心理的な変化の促進
- 基礎代謝の向上
3. PFCバランスを決め、タンパク質を意識して摂る
- 満腹感の持続
- 血糖値の安定化
- 間食の質的改善
この3つを徹底しただけです。
やめるのではなく、整える。
これが、間食とうまく付き合いながら自然に痩せていくための本当の秘訣です。
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