
こんにちは!パーソナルトレーナーの千葉ゆうすけです。前回は「年齢による代謝変化」「ストレス食い」「週末の食事」「特定食品への恐怖」などについての質問にお答えしました。
今回は、さらに多くの方が抱える「期限付きダイエット」「三日坊主」「食の楽しみとダイエットの両立」といった悩みに、科学的根拠に基づいた解決策をお届けします。
単なる「頑張れ」ではなく、実際に行動に移せる具体的なアドバイスを心がけていますので、ぜひ最後までお読みください!
Q6:「3kg減ったと思ったら、次の日には戻ってて…」
体重の増減は、ダイエットをする上で本当にモチベーションを左右しますよね!
私自身も体重計に毎朝乗ることで、その日の気分が大きく変わることがありました。「昨日より減ってる!今日も頑張ろう」と嬉しく思う日もあれば、「昨日頑張ったのに増えてる…」と落ち込むこともあります。
特に女性のお客さまは生理周期によって体重が最大2kgも変動することがありますよ。
なぜ体重はこんなに変動するのか?
体重の変動は、実は非常に多くの要因によって引き起こされます。その理由を知ることで、モチベーションの維持がしやすくなります。主に以下の要因が体重の変動に影響を与えています。
1. 水分バランスの影響(最大の変動要因)
体重の50〜60%は水分です。これが日々1〜2kgも変動することがあります。
- 炭水化物摂取: 炭水化物を1g摂るごとに、3〜4gの水分が体に保持されます。つまり、食事で炭水化物を摂取した場合、その分体重が増えることがあります。
- 塩分摂取: 高塩分の食事を摂ると、腎臓が水分を保持し、体重が一時的に増加します。
- 運動: 激しい運動をすると、筋肉が回復する際に水分を保持し、最大72時間ほどその状態が続くことがあります。
- 気温と湿度: 暑い日や湿度が高い日に汗をかくと、水分量が大きく変動します。
2. ホルモン変動(特に女性)
女性のホルモンは体重に大きな影響を与えます。特に生理周期に合わせて、体重が増減することがよくあります。
- 排卵前: エストロゲンが優位になり、利尿作用が働くため体重が減少する傾向があります。
- 黄体期(生理前1〜2週間): プロゲステロンが増加し、水分をため込みやすくなるため、体重が2kg増えることがあります。
- 月経開始: ホルモンレベルが低下し、水分が排出されるため、急激に体重が減少します。
研究によれば、同じ食事や運動をしていても、月経周期によって体重は平均0.7〜1.8kg程度変動します。
3. 消化物の重量
食べたものが体内で消化されるまで、体重として計測されます。
- 高繊維食後: 消化に時間がかかるため、一時的に体重が増加することがあります。
- 便秘や消化不良: これも体重に影響を与え、1〜1.5kg程度増加することもあります。
- 食物が体を通過する時間は個人差がありますが、12〜48時間かかることもあります。
4. 測定条件の違い
体重を測定する際にも、いくつかの要因が影響を与えます。
- 体重計の誤差(±0.5kg)はよくあることです。
- 測定時の服装(軽い服、重い服など)の違い。
- 計測する場所(床の状態や傾きによって測定値が変わります)。
- 測定の時間帯(夕方の方が朝より1〜2kg重くなることが一般的です)。
停滞期を乗り越えるための解決策
体重の変動は自然な現象であることを理解したうえで、停滞期を乗り越えるためには、以下の方法を取り入れてみましょう。
1. 測定の仕方を見直す
体重測定には一定のルールを設けることが大切です。
- 毎日同じ時間に体重を測定しましょう。起床後、排泄後、朝食前が理想的です。
- 同じ服装(または裸体)で測定することを心掛け、測定場所や体重計も毎回同じにするようにします。
- 体重記録アプリを使って、データをグラフ化することで、トレンドを把握することができます。急激な変動(±1kg以上)は水分変動の影響と考え、あまり気にしないようにしましょう。
2. 体重変動の原因を記録する
体重の変動にはさまざまな要因があります。以下の点を記録すると、変動が説明できるようになり、心理的負担を減らすことができます。
- 女性の方は月経周期のトラッキングをしましょう。
- すべての人は、前日の食事(塩分、炭水化物の摂取)、運動強度、水分摂取量を記録します。
- 睡眠時間や質(不眠も水分保持に影響します)も記録しておきましょう。
これにより、なぜ体重が変動したのか理解でき、無駄な不安を減らすことができます。
3. 目標設定を見直す
体重だけに焦点を当てるのではなく、他の指標も取り入れると良いです。
- ウエストやヒップの囲径測定:体脂肪率の減少を示す良い指標です。
- 体調スコア:1〜10で自己評価をし、エネルギーレベルや気分の変化を記録します。
- 身体能力の向上:同じ運動をしたときの持久力や筋力が向上していることに注目します。
これらの指標を使うことで、体重だけにこだわらず、進捗を確認できます。
4. 停滞期への心理的アプローチ
停滞期に対する考え方を変えることも大切です。
- 「失敗」ではなく「体の自然な反応」として捉えましょう。停滞期は体が適応している証拠です。
- 証拠に基づいた思考を実践し、データや進捗をもとに冷静に対応するようにします。
- 体重と自己価値を切り離し、体重が減らなくても自分を責めないようにしましょう。
体重の変動は失敗ではなく、ただの「データポイント」。長期的なトレンドを追うことで、ダイエットの精神的負担を大きく軽減できます。
Q7:「〇〇までに痩せたいんです!あと2ヶ月で10kg可能ですか?」
この質問は、新規カウンセリングでよくいただく質問の一つです。結婚式や同窓会、夏の海など、期限を決めてダイエットを始める方は多いですよね。私も昔は「夏までに腹筋を割る!」なんて目標を立てていましたが、期限が迫ると焦って過剰に食事制限して挫折…なんてこともありました。
なぜ「期限付きダイエット」がうまくいかないのか?
期限を決めてダイエットをすると、どうしても無理をしがちです。実は、いくつかの理由と心理的メカニズムが影響しています。
1. 健康的なダイエットには限界がある
- 医学的には、健康的な体重減少は週0.5〜1kg(月に2〜4kg)が推奨されています。それ以上に急いで減らすと、筋肉や水分を過剰に失ってしまうリスクが高まります。
- 急速な減量をすると、85%以上の人が1年以内にリバウンドするというデータもあります。例えば、体脂肪10kgを減らすには、最低でも3〜4ヶ月の期間が必要です。
2. 期限が近づくと焦ってしまう心理
- 期限を設定すると、目標に向かってモチベーションが上がりますが、長期的に見ると「完璧にやらなければならない」というプレッシャーが強くなり、極端な方法に走りがちです。
- 結婚式や同窓会など「見られる恐怖」が不安を増し、判断力を鈍らせることもあります。
3. 体重だけを目標にする問題
- 体重を目標にすると、体組成の変化(筋肉の増減)を無視してしまいます。例えば、8kg減でも、筋肉5kg、脂肪3kg減と、筋肉1kg、脂肪7kg減では、見た目はまったく違う結果になります。
- 「何kg減るか」だけに集中すると、本来の目的(見た目や健康)の達成が難しくなります。
4. 減量の進み方には誤解がある
- 減量は直線的に進むわけではなく、最初は急激に減り、その後はペースが落ちます。最初の2週間で3kg減ったとしても、残りの7kgは簡単に落ちるわけではありません。
- 代謝が徐々に落ちるため、減量スピードは遅くなります。これを知らずに、進捗が遅いと「意志力が足りない」と考えてしまい、極端な方法を試してしまうことが多いです。
どうやって目標を設定すれば良いのか?
「2ヶ月で10kg」ではなく、より現実的で健康的な目標を設定することが、成功への第一歩です。
1. SMART目標を設定する
- 「10kg減」ではなく、複数の現実的な指標を設定しましょう。
- 例: 「体重3〜5kg減」「ウエスト−5cm」「5kmを休まず走れる」
- 目標期間を4ヶ月程度に延ばし、その中で小さな成功を積み重ねる設計をしましょう。
- 目標を「何kg減」ではなく「どんな体型になりたいか」にフォーカスし、具体的なイメージを持つことが重要です。
2. 体組成を意識したアプローチを取る
- ダイエットは単に体重を減らすことではなく、体組成を改善することを目指しましょう。
- 週3回の筋力トレーニングを取り入れ、筋肉量を維持・増加させることが大切です。
- 有酸素運動や適切なカロリー削減をしながら、タンパク質摂取を意識しましょう。
- 極端な糖質制限よりも、バランスの取れた食事が鍵です。
3. イベントに向けた逆算スケジュールを作る
- イベントの1週間前に「現実的ゴール」を設定し、それに向けて月単位の目標を立てましょう。
- イベント直前には、「調整週間」を設け、水分や塩分、炭水化物を適切に調整します。
- 見た目を重視し、服装や姿勢を最適化する戦略も取り入れましょう。見た目は体重だけが全てではないということを理解することが重要です。
4. イベント後の計画をあらかじめ立てる
- イベント後の「1週間」「1ヶ月」「3ヶ月」の計画を立て、リバウンドを防ぐための行動計画をあらかじめ作成します。
- 継続的に筋トレや食事記録をつけ、定期的に体重を測定する習慣を作りましょう。
- 「次の目標」をあらかじめ設定しておくことで、モチベーションの低下を防ぎます。
大切なのは、数字に焦らず「持続可能な変化」を目指すことです。2ヶ月で10kgの減量はリスクがありますが、2ヶ月で「健康的に変化を始めるためのスタート」を切ることは十分可能です。
目標を見直し、長期的な視点を持つことで、一時的な変化ではなく、人生を変える結果が得られます。
Q8:「いつも三日坊主で続かないんです…」
この「三日坊主」問題、本当に多くの方が抱える悩みですよね!私もトレーナーになる前は、「今度こそ!」と意気込んで始めては、数日で元の生活に戻ってしまうことの繰り返しでした。
多くのお客さまからも「なぜいつも続かないんでしょう?」という相談を受けますが、実はこれには科学的な理由があるんです。
どうして三日坊主が起こるのか?(その理由を解説)
「三日坊主」は多くの人が経験する現象ですが、実は心理学や神経科学のメカニズムが関わっています。以下の理由で、新しい習慣を続けることが難しくなっています。
1. 新しい習慣が身につくまでにかかる時間
新しい習慣が脳に定着するには、平均66日(最短21日、最長254日)かかるという研究結果があります。この期間は、意識的に努力して行動する段階から、無意識的に行動する段階へと脳内の経路が変化する時期です。
最初は意思決定を司る「前頭前皮質」が主導し、習慣が定着すると「基底核」という部分が主導になります。つまり、「三日坊主」は単なる「根性不足」ではなく、脳の働きに関係があるのです。
2. 急激な変化に対する心理的反発
「明日から完璧にやる!」という急激な生活改革は、体の「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」とぶつかります。この機能は急激な変化に反発し、体を元に戻そうとします。
急激な食事制限や運動を始めると、食欲を調整するホルモン(レプチンやグレリン)が強い反発を示します。また、運動を急に始めると筋肉痛や極度の疲労感を感じ、脳が「危険だ!元に戻れ!」と反応します。
3. 意志力には限界がある
意志力は無限ではなく、使うごとに減少する「有限資源」です。これを「自我枯渇理論」と呼びます。日々の意思決定や自制が積み重なると、夕方には意志力が30〜40%も減少します。
ダイエットや運動を始めたばかりの頃には、大量の心理的エネルギーが必要ですが、仕事や家庭のストレスですでに意志力が消耗されていることが多いのです。
4. 外的目標にとらわれすぎている
「5kg減量する!」などの外的目標は、習慣化のモチベーションを低下させることがあります。内発的な動機(健康のため、活力を取り戻すため)に比べ、外的な目標は持続しにくいです。
高すぎる目標を設定すると、「完璧か、全くダメか」という考え方になりがちで、小さな挫折が大きな挫折感につながってしまいます。初期のやる気が自然と低下してしまう「ハネムーン効果」を予測しないと、挫折感に直面することになります。
どうすれば「三日坊主」を克服できるのか?
三日坊主を克服するためには、心理学的・神経科学的なアプローチを取り入れることが効果的です。以下の方法を試して、習慣化を成功させましょう。
1. 小さな習慣から始める(微小習慣アプローチ)
大きな目標を設定するのではなく、あまりにも簡単すぎて失敗しようがない小さな習慣から始めます。例えば、「1分間のスクワット」や「毎食後に野菜一皿追加」など、実行しやすい目標です。研究によると、微小な行動は87%の習慣化率を誇りますが、通常の大きな目標はわずか23%の習慣化率です。
最初は「毎日30分走る」ではなく、「靴を履いて玄関を出る」など、小さな目標を立て、少しずつそれを拡大していきます。この成功体験の積み重ねが、自信を高め、習慣が定着しやすくなります。
2. 環境を整える(無意識的サポート)
意志力に頼らない環境作りが重要です。健康的な食品を目立つ場所に置き、間食は見えない場所に置くようにしましょう。また、「if-then計画」という具体的な計画を立てると良いです。
例えば、「もし夕方に疲れを感じたら、15分だけ散歩してから夕食を準備する」といったように、行動を予測して計画することで、無意識的に良い習慣が定着します。
3. 習慣を積み重ねる(ハビットスタッキング)
既に習慣化されている行動に新しい習慣を「積み重ねる」テクニックです。例えば、「コーヒーを入れた後に必ず10回スクワットする」「歯磨き後に瞑想5分」などです。
既存の習慣に新しい習慣を加えることで、神経学的に新しい回路が早く定着し、成功率が3倍以上高くなります。
4. 「行動前の交渉禁止ルール」を作る
「今日は気分が乗らない」という内部交渉を封じるために、事前ルールを設定します。例えば、「5分だけやってみて、それでも嫌なら中止してもOK」というようなルールを作ることで、行動を始めるハードルを下げます。実際、始めてしまうと、運動によるエンドルフィンが分泌され、継続しやすくなります。
大切なのは、「完璧な計画」ではなく、「続けられる小ささ」から始めることです。三日坊主は「意志力の問題」ではなく、脳科学に基づいた習慣形成の問題です。
小さな目標を立てて、少しずつ積み重ねることで、「今度こそ」が現実になります。
Q9:「ダイエット中も美味しいものは食べたいし、楽しみを奪われたくない…」
この気持ち、心の底から共感します!私自身、食べることが大好きで、以前は「ダイエット=我慢・制限・楽しみの喪失」だと思い込んでいました。「痩せるか、美味しく食べるか」の二択しかないと思っていた時期もあります。でも、18年間リバウンドなしで体型を維持できている今は、「食の楽しみを残しながら健康的な体を手に入れる」ことが十分可能だと確信しています。
実際、ダイエットを続けられない最大の理由の一つが「食の楽しみの喪失」なんです。どうすれば両立できるのか、科学的に解説していきますね。
ダイエットと美味しい食事、どっちを選ぶべき?
「ダイエット=我慢」という考え方は、実は間違いかもしれません。美味しいものを食べながら健康的な体を維持するための方法を紹介します。
1. 食べることが快楽に変わるメカニズム
- 食事を楽しむことで脳内にドーパミンが放出され、気分が良くなります。現代の「超加工食品」は、その反応が自然食品の3〜5倍にもなることがあるんです。だから、体は高カロリーな食事を好む傾向があります。
- しかし、食べることを完全に禁止すると、禁断症状のような強い渇望が生まれ、反動として過食してしまうことが多いです。
2. 食と感情や記憶の結びつき
- 食事は単なる栄養摂取だけでなく、感情的な記憶と深く結びついています。例えば、「お母さんの料理」や「特別な日の思い出」に関連する食べ物は、感情的に強い影響を与えます。
- 食事が持つ感情的価値を無視したダイエットは、心理的な満足感を失う原因になり、ダイエットの継続が難しくなります。
3. 食事の社会的・文化的な意味
- 食事は、社会的なつながりを深める大切な場です。特に日本を含むアジア文化では、家族や友人との食事が関係作りの中心となります。
- 極端な食事制限をすると、こうした社会的なつながりに影響が出ることがあり、孤立感や寂しさを感じやすくなります。
4. 禁止すると逆に食べたくなる心理
- 「白熊効果」という心理現象があり、何かを禁止すると、逆にそのことを考える頻度が増えてしまいます。ダイエット中に「甘いものは禁止!」とするほど、食べたくなってしまうことがあります。
- 厳格な制限は「制限→欲求増大→過食→罪悪感→再度制限」の悪循環を生み、ダイエットを失敗させてしまいます。
ダイエット中も美味しい食事を楽しむための方法
食べる楽しみを残しながらダイエットを続けるための方法をいくつかご紹介します。
1. 満足度を最大化する食事法
- 食事の「量」よりも「質」や「満足度」に焦点を当てましょう。食事を楽しむためには、ゆっくり味わいながら食べることが大切です。
- マインドフルイーティング: 食事中は、スマホやテレビを見ないようにして、食べ物の味や食感に集中します。小さな一口を完全に味わうことで、食べる満足感が増します。
- 食後に「この食事はどれくらい満足できたか?」を1〜10で評価し、高得点をつけた食べ物を日常的に取り入れていくと、より満足感の高い食事が続きます。
2. 食べ物を「置き換える」発想
- 完全に禁止するのではなく、より健康的な選択肢に置き換える方法を試してみましょう。
- 例えば、普通のチョコレートを「高カカオチョコレート」に替えると、少量で満足感が得られます。また、抗酸化物質が豊富なので健康にも良いです。
- ポテトチップスの代わりに、スパイシーな焼き野菜チップスを試してみるのもおすすめです。食感や風味の満足感を保ちながら、栄養価もアップできます。
3. 計画的な楽しみ食の取り入れ方
- 週に1〜2回、「楽しみ食」を意図的に計画に組み込む方法です。研究によれば、計画的な「チートミール」は長期的なダイエット成功率を高めると言われています。
- 重要なのは「計画性」です。「土曜の夕食は家族との外食を楽しむ」と決めて、それ以外は調整するという方法です。これにより、楽しみを持ちながら、ダイエットをストレスなく続けられます。
4. 味覚の再教育をする
- 味覚は30〜90日で徐々に調整できるという科学的事実を活用して、味覚を再教育することができます。
- 段階的に糖分や塩分を減らし、より自然な味覚を取り戻すことで、食事の満足感が高まります。
- 新しい味に挑戦するのも効果的です。例えば、ハーブやスパイス、発酵食品を意識的に取り入れることで、食事のバリエーションが広がり、満足感が増します。
ダイエットと美味しさは決して対立するものではありません。私自身、甘いものが大好きですが、その楽しみを残しながら健康的な体を維持しています。
重要なのは「完全禁止」より「たまにご褒美の日を設ける」こと。そうすれば、一時的ではなく、一生涯の健康的な関係が食と築けるのです。
Q10:「順調に減ってきたのに、ここ2週間まったく体重が変わらないんです…」
停滞期(プラトー)ですね!これは本当によくある現象で、多くのお客さまも直面する壁です。私自身も23kg減量する過程で、3回ほど明確な停滞期がありました。でも実は、この停滞期には科学的理由があり、適切に対応すれば必ず突破できるんです!
体重が停滞する理由とは?
体重停滞には、実は複数の生理学的なメカニズムが関与しています。これらを理解すれば、停滞期も恐れることはありません。
1. 代謝が適応してしまう(適応性熱産生)
- 減量に伴い、身体は「飢餓状態」と誤認識し、基礎代謝を下げようとします。これを「代謝適応」と言います。例えば、体重が10%減少すると、基礎代謝が予測よりも15〜20%低下することがあります。つまり、体が消費するカロリーが減少してしまうのです。
- さらに、ホルモン変化(レプチン、T3甲状腺ホルモン、テストステロンの低下)も代謝低下を引き起こします。このため、体重の減少に比例して消費カロリーが少なくなり、最初のペースでは減らなくなることがあります。
2. 体組成の変化とカロリー消費の減少
- 減量初期(特に最初の1〜2週間)は、主に水分やグリコーゲンが減少し、その後に脂肪の減少が始まります。体が小さくなると、消費するカロリーが少なくなります。例えば、80kgから70kgに減った場合、1日あたり約150〜200kcalの差が生じます。
- また、同じ運動をしても体重が軽くなると、消費カロリーも減少します。例えば、軽い体の方がランニングの消費カロリーは少なくなります。
- 無意識的な活動量(NEAT)の低下も関与します。減量による疲労感や代謝低下から、自然と日常の動きが少なくなってしまうことがあります。
3. 水分バランスの変動
- 脂肪が分解されると、一時的にその場所に水分が蓄積されることがあります。この水分は最終的には排出されますが、1〜3週間維持されることがあり、実際の脂肪減少が体重計で確認できないことがあります。
- 特に女性の場合、月経周期による水分の変動(最大2kg)が重なることで、停滞感が長引くこともあります。
- 減量に伴いコルチゾール(ストレスホルモン)が上昇すると、一時的に水分が体内に貯まることがあります。
4. 無意識的なカロリー摂取の増加
- 時間が経つと、「カロリー計算」の精度が低くなりがちです。多くの人は実際の摂取カロリーを20〜30%過小評価し、消費カロリーを15〜20%過大評価してしまいます。この誤差が積み重なり、結果的に停滞期が訪れることがあります。
- また、日常の「ちょっとした例外」(お菓子や飲み物など)が積み重なって、カロリー収支に影響を与えることもあります。
どうすれば停滞期を突破できるのか?
停滞期を乗り越えるためには、適切なアプローチと少しの調整が必要です。以下の方法で、停滞期を突破しましょう。
1. カロリーギャップの再評価と調整
- 現在の体重に基づいて必要なカロリーを再計算します。減量前より10〜15%低く設定するのが一般的です。
- 食事記録の精度を再確認しましょう。計量スケールを使用したり、隠れカロリー(調味料や飲み物)をチェックすることが重要です。
- 100〜200kcalの適度な調整を行い、代謝への過度な負担を避けることが大切です。また、「カロリーサイクリング」を導入して、低カロリー日と通常のカロリー日を交互に設定することで、代謝適応を最小限に抑えることができます。
2. 運動の見直し(筋肉と代謝の保護)
- 筋力トレーニングの優先度を上げましょう。筋肉は代謝を活性化する組織であり、筋肉量を維持・増強することが代謝の改善に繋がります。
- トレーニング内容を定期的に変更しましょう。セット数やレップ数、重量、種目を変えることで、新たな刺激を与え、代謝適応を防げます。
- HIIT(高強度インターバルトレーニング)を取り入れることで、代謝適応を軽減できる効果があります。研究によれば、HIITは短期間で効率的に脂肪を燃焼させる効果があります。
- 日常の活動量(歩数や階段の使用、立ち仕事など)を意識的に増やしましょう。これにより、無意識的にカロリー消費を増やすことができます。
3. 体組成の変化に注目する
- 体重だけでなく、体脂肪率や囲径測定(ウエスト、ヒップなど)、写真比較など、数字以外の進捗指標を確認しましょう。
- 特にウエスト測定は、内臓脂肪の減少を確認するのに有効です。体重が停滞していても、ウエストが減少していることがあります。
- 定期的に「見た目の変化」を写真で記録することも有効です。同じ条件(服装や照明)で2週間ごとに撮影し、比較してみましょう。
4. 心理的・生理的リフレッシュ戦略
- 「ダイエット休止期間」を1〜2週間設けて、現体重を維持するカロリーに戻し、代謝やホルモンバランスを正常化させることが有効です。
- 睡眠の質と量を最適化しましょう。研究によると、睡眠不足は代謝を7〜10%低下させることがあります。
- ストレス管理も重要です。コルチゾールの上昇は脂肪燃焼を抑制するため、ストレスを減らす方法を取り入れましょう。
- 水分・電解質バランスを最適化することも重要です。特にナトリウムやカリウムのバランスを意識しましょう。
重要なのは、停滞期を「失敗」と考えず、体の自然な適応プロセスとして捉えることです。焦って極端な方法に走るのではなく、科学的アプローチで着実に前進することが、長期的な成功への鍵となります。
まとめ
ダイエットを続けるためには、無理な制限をせず、少しずつ習慣を作ることが大切です。Q6からQ10で紹介したように、体重の変動や停滞期は自然なこと。焦らず、体の反応を理解しながら進めましょう。
目標は短期的な結果ではなく、健康的な体作りにシフトし、楽しみながら続けることが成功へのカギです。
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